
大阪モード学園ファッションデザイン学部卒業。
卒業制作のショーは黒地にビーズと刺繍をたくさんあしらい、裾はアシメトリーにカットして、
黒のオーガンジーのフリルで華やかに飾ったドレスを作りました。それが、みごと入賞。
このドレス制作がドレスデザイナーとして今の仕事をするきっかけになったような気がします。
卒業後、皇室紀宮様の衣装制作スタッフとして3年半勤務しました。
主に当時の美智子妃殿下と紀宮様に提出するデザイン画を描く仕事をしていました。
紀宮様ではなく、美智子様のお好みを把握して、シーズンごとにデザイン画を何点もお出し
してその中から選んで頂く、という訳です。
また同じチーム内でデザインのご提案から、パターン、生地の裁断、縫製から皇室にお納め
するまでをすべて行っていました。
少しのミスも許されない厳しい職場で、オーダーというものに対しての基礎を学びました。
その後、婦人服デザイナーとして某商社に勤務してたくさんのアイテムを担当しました。
数ある婦人服のアイテムの中でもウエディングドレスというアイテムは、女性としてデザイ
ナーになった以上は扱ってみたいもののひとつです。
自分のウエディングドレスを作ったのをきっかけに、友人や知り合いに頼まれて、たくさん
ウエディングドレスを作ってきました。
みなさんの喜ぶ顔をみるうちに、これが自分の天職なのかもしれない、と思うようになり、
2001年企業内デザイナーを卒業し独立、ウエディング工房てく・まりんぼを設立しました。
あの卒業制作のドレスを作ったときから、デザイナーとして今年で25年になります。
その間、結婚してふたりの子供ももうけましたが、仕事をやめようと思ったことは一度も
ありません。
これからもパワフルにハッピーに仕事を続けて行きたいと思っています。
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